タイルと言いましても色々種類があり、室内の床などに使用する塩ビタイルや
カーペットタイル、台所やトイレなどの壁に貼る半磁器(陶器質)タイル、
外壁や外部の床などに使用する磁器タイルがありますね。
この場合のタイルは、高温で焼成する磁器タイルということでお話しいたします。
最近では、新築マンションの外壁にタイルを使用することが多くなったように思います。
また、タイルをセールスポイントにするハウスメーカーもあり、
外壁タイルの戸建て住宅を結構見かけるようになりました。
他の外壁に比べれば多少割高ですが、磁器タイル特有の趣き、
高級感、ランニングコストの軽減という点を考えれば検討に値する外壁材だと思います。
タイルの外観が理想だったので、タイルで外壁リフォームをやりたいけど、
値段が高いイメージがあるので、とても手が出せないと思っていた。
お客様のそんな声をたびたびお聞きしました。
たしかに、塗装に比べれば高いのは間違いないです。
しかし、ランニングコスト面でいえば、結果的に同じになるか、かえって安くなる場合もあります。
10年〜15年ごとの塗り替えが必要な塗装よりもはるかに長持ちしますので、多少のメンテナンスは必要でも、
建物の寿命が尽きるまでは、大掛かりな工事をする必要はありません。
具体的な金額としては、例えば戸建て住宅の外壁塗装工事が約100万円だとしたら、
外壁タイル工事は、倍以上の250万円〜300万円ほどかかります。
かなりの値段の開きを感じると思いますが、
これは、壁の状況(傷み具合)はどうなのか、使用するタイルを何にするかによって変わってくるのです。
もしあなたが、タイルの外壁リフォームをご希望であれば、値打ちでいい工事をするためのアドバイスをさせて頂きますね。
業者選びは、
タイル工事に精通している専門店が望ましいです。
こういう専門の業者は、合理的に工事を進める手順を知り尽くしています。
どんな工事でもいえることですが、無駄なく工事を進める段取りがキメ手となるんですね。
特にタイルは段取りがテキトーだと無駄にバタバタすることになり、これが工事費に影響します。
タイルはご存知の通り、大小様々なものがあります。
壁に貼るタイルは、9.5cm×4.5cmの45二丁とかボーダーと呼ばれる小さいものや、
23cm×6cmの二丁掛と呼ばれるタイルなどを貼るのですが、
かなり入念に計測をして、上手に収まるような割付け(均等に貼ること)をしなければなりません。
計測を間違えると、大量に余るほどタイルを発注したりとか、タイルが全然足りないということが起こってきます。
多少余るならまだ良くて、足りないと職人さんの手が止まってしまいますから、工期も延長したりするのです。
そうすると、工事費にも影響してくるわけですね。
無駄なく合理的な作業を徹底すれば、おのずと工事費も軽減できるのですから、
専門の業者に直接依頼するのが一番安く、いい工事ができると思います。
倉庫を持っているようなタイル商社ですと、
デッドストック(長期間在庫で眠っているもの)を持っていることもありますので、
もし、タイルの色とか形状にこだわりがなく、あるいは、在庫の中に気に入ったものがあれば、
交渉次第ではさらに安くなるかもしれません。
次のページでは、外壁タイルリフォームの施工例を掲載しましたので、
引き続きご覧ください。