お風呂のリフォーム

 

台所と同様に、浴室のリフォームは水回りリフォームの代表格です。
1日の疲れを癒してくれる大切な場所ですから、快適で清潔な空間にしたいものですね。

 

お風呂のリフォームをする動機となるものは、

  • 給湯器や風呂釜などが古くなった、または壊れた。
  • 使い勝手が悪いと感じるようになった。
  • 汚れが目立つようになった。
  • 浴室が寒い。
  • カビなどの汚れがひどくなってきた。

などだそうです。

 

その中でも特に多いのが、
1番上の、給湯器や風呂釜などが古くなった、または壊れた。という理由です。
給湯器などの設備は20年以上経過すると壊れたりしますから、給湯器だけの交換にとどまらず、
この機会に浴室全部をリフォームしよう、ということになるんだと思います。

 

浴室リフォームプランを作る。

 

浴室のリフォームは、キッチンのリフォームに匹敵する高額なリフォームになります。
だからこそ、しっかりと下調べをして検討する必要があります。家族全員が毎日使う場所ですからね。

 

リフォームプランを作るには、まず、いまの現状を全部書き出します。

  • 浴槽が狭くて足を伸ばせない。
  • 浴室が寒い。
  • 床が冷たい。
  • カビ汚れが酷くて気持ち悪い。
  • 電灯が暗い。
  • 排水口の臭いが気になる。

など、全部書いたら、改善したい点を優先順位順に書きます。

  1. 浴槽を今よりも広くしたい。
  2. 浴室を今よりも暖かくしたい。
  3. 汚れが付きにくく掃除がしやすい素材にしたい。
  4. 下水の臭いが防げる排水トラップにしたい。
  5. 浴室を明るくしたい。

このように書き出せたら、どの工法でリフォームするかを検討します。
浴室の工事は、在来工法とユニットバスの2通りあります。
在来工法というのは昔からの工法で、古くは檜などの木材で作った浴槽や、
モルタルで型を作って、上に磁器タイルを貼る浴槽も多く見られました。
温泉旅館などで見られる、御影石などの石材を使った浴槽も在来工法になります。

 

現在では、住宅用に使用されるバスタブは成形されたものがほとんどで、
素材はFRP(繊維強化プラスチック)、ホーローやステンレスなどがあります。
そして、浴槽以外の壁や床には、化粧パネルやセラミックタイルなどで仕上げる工法ですね。

 

対してユニットバスは、予め工場で作られた浴槽、壁、天井、床などの各パーツを、
現場で組み立てる浴室です。近年のマンションではほとんど使われていますし、
戸建て住宅でも多く採用されています。

 

では、在来工法とユニットバスのメリット、デメリットを見ていきましょう。

 

在来工法のメリット

 

自分好みのお風呂にできることが一番のメリットです。
石張りや檜の浴槽にしたいのなら、それも可能です。
あと、メリットとは言えませんが、既存の浴室によってはユニットバスが設置出来ないこともあります。
或いは、設置可能であっても間取り変更が必要で、壁の解体と造作の費用が高額になる場合もあります。

 

在来工法のデメリット

 

在来の浴室は多量の水を使う場所ではありますが、防水性は高くありません。
壁に防水性の高い化粧パネルを張った場合、つなぎ目にコーキングを打ちますが、
これが切れたり劣化してそのままにしておくと、そこから水が侵入します。

 

床も同様で、セラミックタイル張りの目地材が劣化すると水がじわじわ侵入します。
そのまま放っておくと水の下地が水の湿気で傷んできます。

 

そのため、時々チェックをして、必要であればコーキングを打ち直すなどの処置をしなくてはなりません。
また、断熱性は低いため、「浴室を今よりも暖かくしたい」、という目的のリフォームであれば、
効果は感じられないと思います。

 

断熱効果はユニットバスの方が高いので、今よりも暖かくしたい目的の方は、
ユニットバスを検討して下さい。では次に、ユニットバスのメリット、デメリットです。

 

ユニットバスのメリット

 

在来工法がいくつもの工程を経て作っていくのに対して、
ユニットバスはすでに形になっている物を組み立てる作業ですから、
工期は在来工法よりも短くなり、工事費も安くあがることが多いです。

 

また、素材の耐久性、防水性、断熱性も高いため、在来工法のお風呂よりも暖かく、
劣化による水の侵入などはほとんどありません。こまめにチェックするなども必要なく、
掃除もしやすいのでメンテナンスも楽ですね。

 

ユニットバスのデメリット

 

ユニットバスは工場で大量生産されているので、ある程度規格が決まっています。
「浴槽を今より広くして足を伸ばして入りたい」、という希望があるとしても、
既存の浴室が狭かったりすると、希望に沿う大きめの浴槽が入らない場合もあります。

 

また、在来浴室からユニットバスにリフォームしたい場合、
既存浴室の作りによっては、解体撤去や、隣接する脱衣場(洗面所)などを含めた、
間取り変更リフォームも必要になって、予想以上の高額になる可能性もあります。

 

以上のことから、在来工法よりもユニットバスの方がメリットが大きいと感じますね。
とはいえ、既存の状況により在来工法が良い場合やオリジナリティー重視で、
在来工法を選ぶ人もいるのではないかと思います。

 

そんな方のために、バスタブの種類や、壁材、床材について説明を致します。

 

在来工法をする場合の材料を選ぶ

 

家庭用に使われる浴槽(バスタブ)には、次のものがあります。

 

FRP(繊維強化プラスティック)の浴槽

軽量で耐久性や防水性が高く、さまざまな形を作りやすいため、
多くのメーカーで採用していて商品ラインナップも豊富です。
なんといっても、低コストなのが魅力です。

 

ホーローの浴槽

ホーローは、金属の表面にガラスの釉薬を焼き付けたもので、保温性が高いです。
表面がガラス質でつるつるしているため、汚れやカビに強いのもメリットですね。

 

ただ、重い物を落としたりすると欠けることがあり、欠けた場所からサビが発生することも考えられます。
その場合の補修は難しく、応急処置としてタッチタッチペイントするぐらいしかなく、
劣化が進むと取替えるしかありません。

 

ステンレスの浴槽

耐久性が高く、サビにくい。キズや汚れ、ニオイもつきにくく、衛生面にも優れているのが特徴です。
また、ステンレスは熱伝導率が低いため、保温性が高いのもメリットですね。

 

近年では、塗装が施されたカラーステンレスもありますが、塗装の持ちが悪いという意見もありますので、
塗装していない無垢のステンレスを選択することが賢明かと思います。

 

タイル・石貼りの浴槽

以前の在来浴室には多く使われていましたね。タイルや石(御影石、大理石などの天然石)は、
耐熱性や耐久性が高く、ひびなどの補修もしやすいのが特徴です。

 

ただ、ひび割れの箇所を放っておくと床下に水が侵入して下地の木材を腐らせてしまうことも考えられます。
あと、目地にカビが生えやすいのと、水垢(シリカの付着)の発生が考えられますので、
掃除やひび割れ発生時の対処など手入れが必要になります。

 

木の浴槽

代表的なのは、温泉などで使われているヒノキの浴槽です。ヒノキは木材のなかでは水に強く、
香り高いことが特徴ですね。ヒノキの香りにはリラックス効果があるとされています。

 

ただ、水に強いとはいえ、天然の木材ですので、カビが生えやすく汚れもつきやすいです。
手入れは他の浴槽より手間かも知れません。どうしても木の浴槽にしたいと考えている方は、
特殊コーティングされている、浴槽専用のヒノキを採用することをおすすめします。

 

在来工法で使用する壁材

 

浴室に使われる壁材は、既存の壁にもよりますが、

  • 化粧パネル
  • タイル(磁器・半磁器)
  • 木材
  • 塗装

などがあげられます。

 

化粧パネル

浴室の壁材として数多く使われているのが化粧パネルです。
防水性と保温性に優れ、掃除のしやすさが特徴です。

 

既存の壁が半磁器タイルやモルタル塗装の壁なら、下地処置をしてからパネルを貼ることも可能です。
デザインや色の種類が豊富なのでおすすめの材料です。
好みの雰囲気を実現しやすいメリットがあります。

 

タイル(磁器・半磁器)

昔ながらの浴室は、壁に半磁器タイルで仕上てあるのが多くみられました。
タイルは耐水性、耐久性があるので使われていたと思われます。

 

現在は、半磁器タイル(陶器質タイル)を生産しているメーカーが国内で1社になり、
色の種類も限りがあるので、リフォームの際には、磁器タイルを使った方がいいと思います。

 

デザイン、カラーバリエーションも豊富なので、理想の浴室にすることも可能でしょう。
ただ、目地の部分にカビなどの汚れが発生しやすいのが難点です。

 

木材

和風の浴室が好きな人にとっては採用したくなる材料だと思います。
保湿性があり、なにより木材特有の癒し、リラックス効果も期待できそうです。

 

ただ、耐水性は弱く、撥水加工をされた木材もあるにはあるのですが、
パネルやタイルなどの材料に比べれば耐久性は低いと思われます。
それと、価格も他の材質に比べれば高額になります。

 

塗装

既存の壁がモルタルの上に塗装してあるのなら、下地処置をして、上から塗装をすることができます。
以前に比べて塗料の質が向上したとはいえ、保温性、耐水性、耐久性は他の材料に劣ります。
費用は一番安くあがります。

 

在来工法で使用する床材

 

浴室に使う床材も、既存の床にもよりますが、

  • 塩ビシート
  • 磁器タイル
  • 天然石

になります。

 

塩ビシート

塩ビシートは、デザインや色の種類が豊富で、価格も安く、おすすめの材料です。
DIYでも可能だと思いますが、その場合、下地処置をしっかり(平滑)におこなって、
適切なボンドを使って念入りに圧着しないとあとから水が回って膨れてきたりしますから、
注意が必要です。耐久性は、磁器タイル等に比べると劣ります。

 

磁器タイル

在来工法の浴室リフォームで一番使われている床材が磁器タイルです。
やはり耐水性、耐久性に優れた材料なので多く採用されています。
冷たさを感じるのが欠点と言われますが、今では冷たさを軽減するサーモタイルもあります。

 

天然石

スーパー銭湯や温泉など、大型浴場の床によく使用されているのが、
御影石や大理石などの天然の石材です。耐水性、耐久性も高く、
高級感はありますが、費用が高く一般の住宅ではあまり使われません。

 

さて、いくつかの工法や素材を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
これらの情報がリフォームの際に活かされればうれしく思います。

 

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